検査項目解説
検査名 | ドーパ/ジヒドロキシフェニルアラニン |
英検査名 | 3,4-Dihydroxyphenylalanine/DOPA |
検体基準範囲 | ドーパは酸化されやすいので、検体は冷暗所で24時間酸性蓄尿し、速やかに測定するか、凍結保存する。蓄尿:30~340μg/day |
測定法 | HPLC |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
DOPAはカテコールアミンとメラニン生合成の前駆物質で、交感神経終末や副腎髄で産生され、カテコールアミンと共に血中に放出され尿中に排泄される。このため、尿中DOPAの測定はカテコールアミン産生過剰をきたす神経芽細胞腫や褐色細胞腫の診断に有用である。血中DOPA測定はParkinson病治療薬L-ドーパのモニタリングとして行われる。また、褐色細胞腫や神経芽細胞腫が疑われる場合はバニールマンデル酸、メタネフリンを測定する。 高値(尿):悪性黒色腫、褐色細胞腫、神経芽細胞腫 低値(尿):Parkinson病 |