検査項目解説
検査名 | CK-MB |
英検査名 | Creatine Kinase MB-Isoenzyme/CK-MB |
検体基準範囲 |
血清中で速やかに不活化されるため、冷蔵して測定を急ぐ。 血清:免疫阻止UV法(25U/L以下)、TOTAL:男性(62-287U/L)、女性(45-163U/L)、CLIA(5.0μg/mL以下) |
測定法 | 免疫阻止UV、CLIA |
基準範囲出典 |
1.Wurzburg U et al:Klinische Wochenschrift 54:357-360,1976 2.佐藤 雅志:臨床病理 39(11):1129-1134,1991 3.Mair J, Artner-Dworzak E, Dienstl A, et al: Early detection of acute myocardial infarction by measurement of mass concentration of creatine kinase-MB. Am J Cardiol 1991;68:1545-1550 4.庄司進一:クレアチンキナーゼ(CK),CK-MB,CK-MM.日本臨牀 62(増刊11 広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査 1.第6版):340-343,2004 |
解説 |
CK-MBは主として心筋と骨格筋に多く含まれ、これら筋肉の障害時に血中に流出する。臨床的には急性心筋梗塞の発症後4~6時間で血中に増加し始め、18~24時間で最高値に達し梗塞の進展がなければ72時間後には減少し始め、1週間程度で元の値に戻る。臨床的には発症後速やかに上昇するので、急性心筋梗塞の診断と経過観察に有用である。ただし、発症4時間以内の陽性率は20%程度であるので、H-FABPやトロポニン-Tに比べやや劣るといわれている。 高値(血清):Reye症候群、横紋筋融解症、外傷、高圧電流障害、急性心筋梗塞、うっ血性心不全、慢性腎不全、筋ジストロフィー、心筋炎、多発性筋炎、てんかん、肥大型心筋症、皮膚筋炎、甲状腺機能低下症 |