検査項目解説
検査名 | エラスターゼ-1 |
英検査名 | Elastase 1/El-1 |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:300ng/dL以下 糞便 尿 |
測定法 | ラテックス免疫比濁法 |
基準範囲出典 |
1.大出 勝也 他:肝と膵 23(6):477-480,2002 2.北川 元二 他:肝と膵 23(6):481-485,2002 3.早川哲夫ほか:エラスターゼ.日本臨牀 53(増刊 広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査 上巻):326-328,1995 |
解説 |
エラスターゼは膵、脾、大動脈、白血球、血小板に存在し、エラスターゼ-1と2がある。血中のエラスターゼは殆どが膵エラスターゼ-1で、臨床的には膵炎を伴う早期の膵癌で高値を示すことから、早期膵癌の補助診断に用いられる。異常値を見た場合はCA19-9、DU-PAN-2などの膵癌マーカーを測定する。また、急性膵炎、慢性膵炎増悪時、急性出血性膵炎での診断的有用性が認められている。 高値(血清):アルコール性肝障害、胃癌、肝硬変、急性膵炎、原発性肝癌、膵癌、肺癌、慢性膵炎急性増悪期、慢性腎不全 低値(血清):慢性石灰化膵炎慢性膵炎 高値(尿):膵癌 、 低値(糞便):慢性膵炎 |