検査項目解説
検査名 | エンドセリン |
英検査名 | Endothelin/Endothelin-1/Endothelin-3 |
検体基準範囲 |
EDTA加血漿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:2.30pg/mL以下 |
測定法 | RIA2抗体法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
ETは血管内皮細胞や脳などの他、多くの組織で産生される強力な血管収縮作用や昇圧作用を持つペプチドで3種のアイソフォームがある。臨床的には血管内皮細胞の異常や機能障害で異常値を示すことから、病態評価のマーカーとして用いる。また、動脈硬化性血管障害、末梢動脈疾患、本態性高血圧症などでも高値になる。また、尿中エンドセリン量はβ2マイクログロブリンやNAG排泄量と相関するので、尿細管障害を反映していると考えられている。臨床的には高血圧、糖尿病、高脂血症、などによる血管障害や末梢性動脈疾患の重症度マーカーとして有用性がある。 高値(血漿):Buerger病、エンドトキシンショック、急性腎不全、急性冠症候群、うっ血性心不全、くも膜下出血、肝硬変、外科手術ストレス、子癇前症、心不全、肺高血圧症、閉塞性動脈硬化症、本態性高血圧症、慢性腎不全、1型糖尿病、卵巣過剰刺激症候群、全身性エリテマトーデス、外傷 低値(血漿):1型糖尿病、肝硬変 |