検査項目解説
検査名 | エンドトキシン/内毒素/リポ多糖体/リポポリサッカライド |
英検査名 | Endotoxin/Lipopolysaccharides |
検体基準範囲 |
ノボヘパリン加血液を採取し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。凍結は不可。 血液:1.0pg/mL以下(カットオフ値) |
測定法 | 比濁時間分析法 |
基準範囲出典 |
1.土谷 正和 他:日本細菌学雑誌 45(6):903-911,1990 2.八重樫 泰法 他:エンドトキシン血症救命治療研究会誌 7(1):25-28,2003 |
解説 |
LPSはグラム陰性桿菌の細胞壁を構成する成分の一つで、血中ではマクロファージを活性化しIL-6、IL-8、INF-α、IF-αなどのサイトカインを放出させ炎症反応を引き起こす。臨床的にはDIC、敗血症性ショック、多臓器不全などの原因となるエンドトキシンの早期検出に用いられる。1.0pg/mLはグラム陰性桿菌による敗血症のカットオフ値で、1.1pg/mL以上は敗血症を強く疑う。 高値(血清):グラム陰性菌感染症、エンドトキシン血症、敗血症、多臓器不全 |