検査項目解説
検査名 | アルブミン:グロブリン比 |
英検査名 | Albumin:Globulin Ratio |
検体基準範囲 |
血清は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:1.1~2.1 |
測定法 | BCP改良法/Biuret法 |
基準範囲出典 |
1.浅井 孝道:検査と技術 7(10):815-820,1979 2.木村 聡ほか:血清総蛋白と蛋白分画,A/G比.medicina 42:122-125,2005 3.浦山 修,他:臨床検査学講座 臨床化学検査学 第3版 (医歯薬出版):159~161,2010. |
解説 |
この検査の目的は免疫グロブリン増減のスクリーニングである。A/G比はアルブミンと総グロブリンの比を見ることで血清蛋白の変動を知る検査で、アルブミン量あるいはグロブリン量または双方に異常を来す疾患のスクリーニングとして測定する。また慢性疾患では総蛋白濃度、A/G比、ヘモグロビンを同時測定して重症度の判定に用いる。時に健常者にもA/G比の増加がみられることがあるが、大部分はIgGがわずかに低値となったことが原因である。 高値(血清):Bence-Jones型骨髄腫、IgA型骨髄腫、低・無γ-グロブリン血症、 低値(血清):ネフローゼ症候群、悪液質、悪性腫瘍、栄養摂取不足、感染症、慢性炎症性疾患、肝硬変、急性・亜急性肝炎、慢性肝炎、甲状腺機能亢進症、自己免疫性疾患、浸出性びまん性皮膚疾患、多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、本態性M蛋白血症、蛋白漏出性胃腸症、腸吸収不良症候群、 |