検査項目解説
検査名 | グリコアルブミン/糖化アルブミン |
英検査名 | Glycoalbumin/Glycated Albumin |
検体基準範囲 |
血清かNaF加血漿を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清、血漿:11~16% |
測定法 | 酵素法 |
基準範囲出典 |
1.石橋 みどり 他:医学と薬学 52(3):403-412,2004 2.島 健二 他:日本臨床 47(増):111-114,1989 3.河盛隆造ほか:グリコアルブミン. 日本臨床 66(増刊号4):270-273,2008 |
解説 |
GAはアルブミンにグルコースが結合したもので、アルブミン量、血中グルコース濃度とその代謝速度で値が規定される。アルブミンの半減期は約20日なので、グリコアルブミンはHbA1cより短期間の過去1~3週間の血糖値の平均を反映している。臨床的には血糖コントロールの指標として用いる。但し、腎性貧血でエリスロポエチンを投与されている患者では糖化されていない幼若な赤血球が増加し、HbA1cが実際の血糖値を反映しない場合があり、この場合はグリコアルブミンの測定が有用である。また、溶血性疾患や異常ヘモグロビン血症などでHbA1cが測定できない時の代替検査として必須である。不安定糖尿病、糖尿病治療開始後、妊娠糖尿病など、厳密な血糖コントロールが必要な場合はHbA1cと同時測定が望ましい。 高値(血清・血漿):糖尿病、高血糖状態 低値(血清・血漿):ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、アルブミン代謝亢進状態 |