検査項目解説
検査名 | リポ蛋白リパーゼ |
英検査名 | Lipoprotein Lipase/LPL |
検体基準範囲 |
早朝空腹時にヘパリン30単位/kg/体重を静注し、10分後に採血する。検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:164~284ng/mL |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 |
1.Kobayashi J et al:Clinica Chimica Acta 216:113-123,1993 2.池田 康行:医学のあゆみ 157(13):781-788,1991 |
解説 |
LPLは脂肪組織、心筋、骨格筋、乳腺組織などに広く分布し、毛細血管内皮細胞表面に結合している。内皮細胞表面でカイロミクロンやVLDLなどのトリグリセリドが豊富なリポ蛋白を捕らえ、加水分解しレムナントやIDLにする生理作用がある。臨床的にはLPLが減少するとトリグリセリドが分解されないため、血中に増加するので、高トリグリセリド血症の原因究明に用いる。異常値を見た場合はLPL、HbA1c、75gOGTT、ACTH、CRP、WBC、腫瘍マーカーなどを測定する。 高値(血漿):肥満 低値(血漿):LPL欠損症、悪性腫瘍、下垂体機能低下症、感染症、糖尿病 |