検査項目解説
検査名 | アミノ酸分析/アミノ酸41分画 |
英検査名 | Analysis of Amino Acids/Amino Acid/Amino Acids |
検体基準範囲 |
検体は冷暗所で6N塩酸20mL入りの蓄尿瓶で24時間酸性蓄尿し、-80℃で凍結保存する。尿量が少ない場合は尿100mLに6N塩酸1mLの割合で入れて検体とする。 尿:http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/otherdata/57-0833.html |
測定法 | HPLC |
基準範囲出典 |
1.Kazutaka Shimbo et al:Biomedical Chromatography 24:683-691,2010 2.平山 千里 他:日本臨床 43(S上):264-267,1985 3.Scriver's The Online Metabolic and Molecular Bases of Inherited Disease (OMMBID). Part 8 Amino Acids. Accessed July 6, 2016. Available at: http://ommbid.mhmedical.com/book.aspx?bookid=9714. 4.Camargo SMR, Bockenhauer D, Kleta R: Aminoacidurias: Clinical and molecular aspects. Kidney Int 2008;73:918-925 5.富谷智明:血中アミノ酸.日医会誌 135:S172-S173,2006 |
解説 |
アミノ酸は食物由来の必須アミノ酸と体内で合成される非必須アミノ酸があり、肝や骨格筋の細胞で蛋白合成に関与している。検査はアミノ酸代謝異常症のスクリーニング、新生児代謝異常スクリーニングで異常が認められた時の確認などに用いる。臨床的には肝障害の治療方針の決定や病態解明のためにアミノ酸組成を測定する。肝不全では、バリン、ロイシン、イソロイシンなどの分枝鎖アミノ酸(BCAA)の低下と、チロシン、フェニルアラニンなどの芳香族アミノ酸(AAA)とメチオニンの上昇がみられ、Fischer比(BCAA/AAAモル比)は、正常では2.5~4.5であるが、肝不全では著減する。 高値(尿):先天性アミノ酸代謝異常症、肝硬変、劇症肝炎、糖尿病 低値(尿):栄養不良、肝障害 |