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検査項目解説

検査名 総鉄結合能
英検査名 Iron-Binding Capacity,Total/Total Iron Binding Capacity/TIBC
検体基準範囲 酸洗浄済みポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:ニトロソ-PSAP法(男性(253~365μg/dL)、女性(246~410μg/dL)、CPBA 男性(238~367μg/dL)、女性(246~396μg/d)
測定法 ニトロソ-PSAP法(計算法)、CPBA
基準範囲出典 1.荒明 洋 他:臨床検査機器・試薬 6(2):359-366,1983
2.刈米 重夫:日本臨床 47(増上):765-770,1989
3.Tietz Textbook of Clinical Chemistry. Edited by CA Burtis, ER Ashwood. Philadelphia, WB Saunders Company. 1999
4.Fairbanks VF, Baldus WP: Iron overload. In Hematology. Fourth edition. Edited by WJ Williams, AJ Erslev, MA Lichtman. New York, McGraw-Hill Book Company, 1990, pp 482-505
5.小峰光博:血清鉄,総鉄結合能(TIBC),フェリチン.日医会誌 135:S77-S78,2006
解説 血清中の鉄は鉄結合蛋白トランスフェリンの約1/3と結合して血清鉄(Fe)を形成しており、トランスフェリンの残り2/3 が鉄と結合可能な部分で不飽和鉄結合能(UIBC)と呼ばれている。総鉄結合能(TIBC)とは血清鉄と不飽和鉄結合能の和であり、TIBC=UIBC+Fe(μg/dL)の関係が成立している。臨床的には鉄欠乏あるいは鉄過剰を疑う場合に測定されるが、特に小球性低色素性貧血の鑑別診断に有用である。
高値(血清):真性多血症、潜在性鉄欠乏、鉄欠乏性貧血
低値(血清):悪性腫瘍、膠原病、ネフローゼ症候群、慢性感染症

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