疾患解説
フリガナ | ホウソウエン |
別名 | |
臓器区分 | 感染性疾患 |
英疾患名 | Cellulitis |
ICD10 | L03.9 |
疾患の概念 | 下腿部の皮膚および皮下組織に急速に拡大する急性細菌感染症で、原因菌は、A群β-溶血連鎖球菌と黄色ブドウ球菌が最も多い。また、高齢の糖尿病患者ではB群連鎖球菌、小児ではインフルエンザ菌などのグラム陰性桿菌も起炎菌になる。 |
診断の手掛 | 皮膚に急速に拡大する紅斑や浮腫を認め、疼痛を訴える患者を診たら本症を疑う。感染は下肢に好発し、表面はオレンジの皮に似た外観を呈することが多い。特に好中球が減少している患者(多核好中球が500/μL以下)では病巣は急速に広がる。発熱、悪寒、頭痛、頻脈などが皮膚所見の発現より数時間前に起こることもある。 |
主訴 |
圧痛|Tenderness 紅斑|Erythema/Rubedo 点状出血|Petechiae 疼痛|Pain/Ache 発熱|Pyrexia/Fervescence/Fever 浮腫|Edema/Dropsy 発赤|Flare/Rubor リンパ節腫脹|Lymphadenopathy |
鑑別疾患 |
亜急性壊死性リンパ節炎 頸部リンパ節結核 頸部皮下気腫 悪性リンパ腫|Malignant Lymphoma 甲状腺未分化癌 深部静脈血栓症|Deep Venous Thrombosis(DVT) せつ 結節性紅斑 虫刺症 血栓性静脈炎 |
スクリーニング検査 |
C-reactive Protein|C反応性蛋白 [/S] Erythrocyte Sedimentation Rate|赤血球沈降速度 [/B] Leukocytes|白血球数 [/B] |
異常値を示す検査 | α1-Antichymotrypsin|α1-アンチキモトリプシン [/S] |
関連する検査の読み方 |
【細菌培養】 原因菌の特定は困難なので診察と皮膚所見で診断する。 |
検体検査以外の検査計画 | 単純X線検査、CT検査、MRI検査 |